松本・工芸の旅——期待と現実の狭間で

シーズン前の早春、松本市や高山市の工芸を訪ねる旅をした。今回は、行きつけ以外の場所を巡るプランとし、パソコンで情報を探していたところ、『&Premium』の雑誌に興味を引かれるページを見つけた。

松本の町が動き出すのは遅めの11時ごろ。それを考慮し、自宅をゆっくり7時に出発した。道中の田んぼには春の訪れを感じさせる緑が広がり、快晴が予想される旅先に期待が高まる。

今回、特に楽しみにしていたのは「10cm」三谷龍二さんのギャラリー兼ショップである。『&Premium』には、

「木工デザイナー三谷龍二さんが営むギャラリー兼ショップ『10cm』(松本市大手2-4-37)。金、土、日、祝日の週末のみオープン。三谷さんの作品のほか、器やアクセサリー、衣類なども扱う。」
と紹介されていた。

期待して訪れたが、店内に並んでいた三谷さんの木工作品は、わずか5〜6点のみ。「ご覧になりたいものがあればお出しします」と声をかけてもらったが、特定の作品を目当てにしていたわけではないし、指定できるほど三谷さんの作品に精通している訳でもない。私は、数多くの作品の中から心惹かれるものを見つけたいと思っていた。現在、断捨離中の私にとって「どうしてもこれだけは」と感じる作品との出会いを求めていたのだ。

店員の方が数枚の皿を追加してくれたものの、私のテンションは急降下。「こういう見方をしたかったわけではなく、ここに来れば三谷ワールドの新しい世界が見られるのではないかと期待していたので、残念です。」と伝えると、店員の女性は「こちらでは数点だけを並べることにしていますので、見たい作品をその都度お出しするシステムにしています。」とのこと。

もし事前にそういうスタイルのショップであると知っていたら、旅先の貴重な時間を割くことはなかったかもしれない。私が事前のリサーチを十分にしなかっただけなのかもしれないが、どこかしっくりこない訪問となった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

旅行関連の情報収集

ブログランキングで旅行関連のブログをご覧いただけます!

ガーデニングの情報収集

ブログランキングでガーデニング関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る