山の色

これからの季節は山の中が俄然華やかになる。
北海道や信州からは紅葉便りも聞かれる頃になった。日本に四季があってよかったと、しみじみ思えるのは春も秋も彼岸過ぎの頃からか。
九州の道路は少し脇道に入るとカラス瓜がクリスマスツリーの飾りのようにぶら下がっている。
唐津の辺りで、その年の初物のカラス瓜をとろうと夢中になっていたら、通行中の車の人が何ごとかと徐行をするので、小さな渋滞を作ってしまった。
意気揚々で持ち帰ったら「そんなものは食べられんよ」とひと声頂いた。
赤いカラス瓜は壁に吊るすと細い蔓を伸ばして華やかな一角を演出してくれる。山帰来や蔓梅もどきを探すのは熟練した目がいる。最近はトラックで山から切り出し都会の花屋さんに運ばれる。田舎では買ってもそう高くはないが自分で見つける事が楽しくて止められない。お日さまを求めて大抵高い木の先に絡まっている。
昨日は伊賀の山の中で今年初物のアケビを見つけた。未だお猿も気付かぬと見えて無傷の上物である。連れ合いも門前の小僧で「あった、あった」と教えてくれるのだが「カラス瓜」ならぬ「柿の実」でがっかりすることもしばしばである。

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