いい日旅日和

ギャラリーやまほん

私の家は近くに大型スーパーが出来るまで周りは田圃に囲まれていた。
彼岸になると田圃を彼岸花が縁取ってしまう。赤は火を意味するから嫌いという人が多いが私は好きな方。小間物細工のように手のこんだ花が固まって咲く様は圧巻である。
今日は信楽から伊賀上野にぬけるみちで田圃の端に固まった彼岸花を見かけた。黄色い稲穂に彼岸花はよく似合う。
家から伊賀上野へは交通の便がとても悪い。よほどの事がないとあまり行きたくはない。
伊賀上野の「ギャラリーやまほん」で三谷龍二氏の作品展を開催中というので、3連休の一日をそれだけの為に出かけた。
信楽の窯元が途絶えてしばらく田舎道を辿ると、伊賀焼きの里に入る。そのちょっと手前のところにそのギャラリーはあった。
目の前は田圃。そこにぽつんと建っていた。そこだけは異空間。無愛想でもなく立派過ぎず、東京にあっても十分通用する佇まいで田舎に在る。
三谷氏の作品を見に行ってギャラリーを褒めても仕方がないが、伊賀上野の地で三谷作品を並べているギャラリーの佇まいは私の一番興味のあるところである。
建築の中村好文、木工の三谷龍二、小泉誠は今や旬のひと。3人に共通している「使う人の為に在る」ことを感じる暖かい作風が気にいっていたら、ある本で3人はお互いに影響を受け合っている事を知り納得した。
木や鉄や陶器は木、金、土として存在し、月や火や水や日も生存するには欠かせない。
息をするように水を欲するように素材の素に年々心を引かれて行く。
素晴らしいギャラリーと呼吸する木の器の為に往復4時間は悪くない。道中に見た彼岸花も目に焼き付いている。

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