源光庵の紅葉 – 写真で見た衝撃を体験|紅葉時期は早出がオススメ
今年の京都の紅葉見物は源光庵と決めていた。
数年前に東京の友人のFacebookに掲載された写真のあまりの美しさに衝撃を受けた。
「どちらの紅葉?」と尋ねると「鷹峯の源光庵」との事。京都の紅葉でこれほど源光庵の感動的な写真を見た事が無い。
鷹峯は光悦寺しかないと思っていたので40年は行った事がなかった。
さっそく行こうと思った矢先、工事の為に2019年6月から2022年4月まで拝観中止になっていた。3年ぶりの公開なので今年の紅葉の時期はさぞかしの混雑だろうと覚悟を決めていた。
幸いなことに我が家から車で40分あれば行ける場所なので、時期を見計らって行くことが出来る。ただし、源光庵は11月は駐車場の使用中止。
鷹峯の信号から650m手前に鷹峯駐車場がある。そこそこ大きなパーキングだけれど早朝以外はこの季節終日満車。この駐車場の為に6時に起床した。
午前9時から拝観できる。
源光庵のWebサイトの写真は暗い室内から燃えるような紅葉を映す丸窓「悟りの窓」と角窓の「迷いの窓」が別世界に誘う。
朝の光が差し込む室内をデジカメで写したのでは陰陽の美しさには程遠い。
悟りの窓の円型は「禅と円通」の⼼を表し、円は⼤宇宙を表現しています。
円迷いの窓の⾓型は「⼈間の⽣涯」を象徴し、⽣⽼病死の四苦⼋苦を表しています。
源光庵のWebサイト
京都の桜と紅葉写真集には、丸い窓は「悟りの窓」といわれ、何事にもとらわれないおおらかな気持ちを「禅と円通」の心で表し、角窓は「迷いの窓」といわれ、生きることや病、死ぬことなど日々のさまざまな苦しみの「人間の生涯」を表しており、いずれも仏の教えを象徴しています。と解説されている。私はこちらの解説が分かり易い。
又、迷いが取れると角が取れて丸くなるという人もいる。なるほど。
本堂裏の庭は北山を借景とした枯山水で鶴亀の庭と呼ばれている。
床もみじが美しいらしく床にカメラを置いて写真を写そうとする人が大勢いたけれど、前へ前へと人垣が出来てカメラを構えた人から悲鳴があがっていた。
勿論、丸窓角窓は十重二十重の人垣でどれだけの人がカメラに収められただろうか。
また、本堂には有名な血天井がある。
廊下の天井を見上げると血痕らしきものが確認できます。有名な血天井は慶長5年(1600)に伏見城が落城した時の自刃した武将の血の付いた床板を供養の為にこちらに移したものです。
京都の桜と紅葉写真集より
午前9時の開門の前に着いて早く入れた分、人垣が出来る前に退散できた。人が写り込まない庭の写真が写せたのは早起きのお陰。
どうやら、この紅葉が窓から見えるらしい。
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