福わ家 – 香箱釜めし|2022年の蟹巡りはアツアツの香箱蟹から始まった

11月、蟹が解禁になるタイミングで「今年の蟹」を食べるお店を考える。
最近の蟹は高騰しているので、以前のような贅沢は考えていない。けれど蟹の価格ランクは意外にしっかりしていて、適当に手を打つと相当がっかりする。

一昨年に城崎の「西村屋」さんで美味しい蟹を頂いたのでこの上を考えると、三国の「川喜」しかないだろう。しかし、一人前66,000円の「川喜」は私の予算には合わない。
安い不味いはいくらでもあるけれど、店の暖簾にかけて提供されるものは間違いなく美味しい。以前は1年に一度だから「蟹」と「松茸」は価格を考えずに美味しいものを頂きたいと思った時期はあった。

越前海岸、丹後半島を行きつ戻りつした結果、贅沢な蟹でなくてもいいかと思うようになった。早くから予約をする必要が無いのは案外楽だ。

今年最初の蟹は金沢の「福わ家」の香箱釜めし
蟹が解禁になると彦三町の「福わ家」で香箱の蟹めしが提供される。
早速予約を入れると、二つ返事とはいかない。
「入荷が少ないのでー」
「そこを何とかお願いします、開店時間に伺いますから」と強引に予約を取り付けた。

ここの釜めしは単品ではない。
コース仕立てになっているので、座るとすぐにお抹茶と野菜菓子が運ばれた。元気な女将さんで何かと話しかけながらバタバタと運び込んでくる。
釜めしが炊き上がるまでの時間潰しにと、大根と柿のなますが運ばれた。「たまたま台所にありましたけぇー」何やら特別感が漂う。
昼ご飯をしっかり食べたのでお腹が空かずに困っていたけれど、なますは美味しい酢を纏っていたので食欲増進になった。

鉄の鍋に入った味噌汁が目の前のコンロに据えられると、釜めしも運ばれてきた。

「熱いですけえぇー気を付けて下さい」と言われてもお釜のふちに指が当たって飛び上がる。
お茶碗によそうと蟹の匂いがあがってくる。香箱は気楽に買える値段ではあるけれど、食べやすいように調理するのはなかなか大変だ。
手を汚すことなく調理された蟹が釜の中で赤くなって現れることの喜びは格別。
今年も香箱蟹をトップバッターにして蟹シーズンの始まりを祝った。

「ほっほっ」と言いながら、釜の底のおこげまで食べたら下を向くのも苦しくなった。

そこへ運ばれたデザートは「はったい粉」
「はったい粉」を知らない世代のお客様も多いとか。

香箱蟹の釜めしの価格は時価と言うことになったらしい。

お腹いっぱいに食べたお昼ご飯は六星のおにぎりご飯。
好きなおにぎり2個と豚汁、おかず、おはぎがついて550円。
お昼をここで済ませると、香箱の時価の痛みもチクッ程度に済ませられる。

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