初お目見えの梅園 – 三室戸寺・宇治市

平等院の近くに花の寺として有名な「三室戸寺」がある。
紫陽花寺として有名なので以前に行ったことがあるけれど、それも多分20年以上前だろう。
今年梅園を初めて公開すると報道されていたので平等院の帰りに寄り道をした。

駐車場からかなりの坂道を登る。
「車椅子では行けません」と、いまどき珍しい注意書きがあった。
歩いてみると納得する急な坂道だ。
登りきると宇治の町を一望する風景が待っている。

丁度、満開の時期で紅白のしだれ梅が咲き誇っていた。
数年をかけて準備をされたのだろう。見応えのある梅林になっている。
梅園の中には小さな茶店があって、みたらし団子や軽食を販売していた。
園内はここにしかベンチがないので赤い毛氈が坂道疲れの体を誘惑する。

私が歩いてもきついと思う坂道を、お母さんの手を引いて登ってくる親子連れ2組に出会った。
多分80-90代の親の手を引くのは50-60代の息子さん。
カメラを持って励まし励まし登ってくる。
園内もかなりの勾配で真っ直ぐに立てるところは少ない。
初公開なのでこれほどの坂道とは思わなかったのだろう。

梅の木の下にお母さんを立たせてカメラを向けている。
「いい風景だなー」

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20度を越える暑い日だった。
お母さんは、さぞかしお疲れと思うけれど、この坂を登れたのは親子の力。
ほのぼのといい日だった。