オホーツクの湖畔に紅を求めて──能取湖サンゴ草の旅計画

網走観光協会
オホーツク海を望むサロマ湖の近くに「能取湖」がある。これまで何度もそのそばを通ってきたが、名物であるサンゴ草が真っ赤に色づく季節に訪れたことは一度もない。今回の旅の目的のひとつは、その紅に染まる景色を目に収めることである。9月がシーズンだそうで、私が訪問するまで果たして残っているだろうか。
あれこれ検索してみると、かつての群生地は雑草に押されて荒れているとの記述が目につく。しかし一部では手入れが進み、往時の景観を取り戻しつつあるとも聞く。結局のところ、現地で自分の目で確かめるしかないという結論に至る。
もう一つの楽しみは、この地の豊かな海の幸である。サロマ湖といえばホタテ貝が名物であるが、ネット販売で見かける価格はなかなか手が出しにくい上、冷蔵や冷凍での取り寄せが前提である。そこで今回は現地で味わえる範囲だけを楽しむつもりである。もっとも、いかに美味なるものでも沢山は食べられなくなった。
食べられないのは決定的なダメージで、旅の楽しみの半分を失う心地がする。
されど、旅の醍醐味は雄大な景色にある。サロマ湖の周辺には「展望台」と名のつく場所がいくつも存在する。
北海道は初めてと言う、姪に雄大な景色を紹介したい。
能取湖のサンゴ草、そしてオホーツクの海の幸。そうした小さな期待と大きな景色とを胸に、北海道行きの計画を練る日々こそがまた楽しいのである。
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