会いたい風景に導かれて——帯広とチミケップ湖の旅

2年ぶりに北海道を旅することになった。20年以上、毎年のように足を運んできたが、昨年だけは行けなかった。そのせいか、実際には一昨年の1月に釧路湿原で丹頂鶴を観察しているのに、ずいぶん長くご無沙汰していたように感じている。久しぶりの旅先を考えると、やはり「会いたい風景」に導かれる。その場所は、私にとってやはり「帯広」である。帯広の広々とした道路を走ると、九州生まれの私でも、なぜか故郷に帰ったような安堵を覚えるのだ。帯広には「真鍋庭園」がある。花が咲き乱れるガーデンも美しいが、私が惹かれるのはコニファーの大木が色とりどりに植えられた庭。凛とした佇まいの木々を眺める時間は、心を豊かにしてくれる。

そして「中札内美術村」の小径を歩くのも、毎回の楽しみだ。そのために毎日リハビリに励んでいる。
今回、新たに訪れる予定なのが「チミケップ湖」。手つかずの自然に囲まれた小さな湖のほとりに、7室だけのオーベルジュがある。以前、雑誌で紹介されていた記事を読んでから、佇まいと景色がずっと心に残っていた。ようやく訪ねられると思うと胸が高鳴る。オーベルジュでワインを飲まないというのは少し気が引けるが、最近はノンアルコールのワインもあるので、まぁー何とかなる。
旅の初日と二日目は、そんなふうに過ごすつもりだ。紅葉も進んでいるはずで、きっと美しい景色が迎えてくれるだろう。想像するだけで心が躍っている
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