三國湊の歴史散策:タイムスリップした街並みと港町の風情
三國湊近くの「旧森田銀行」へ行った際、何時も通る道路より一歩中の道に入ったところに、まるでタイムスリップしたような家並みが続いていた。
日本海側には北前船によって栄えた港が点在し、その名残として豪商の屋敷跡や歴史ある建造物が多く残されている。北前船の寄港地になる町並の景観には風格があり、歩いていると子供の頃の景観を思い出して懐かしさが湧いてくる。
山形県酒田市には去年2度訪問したが、三國湊は石川県へ向かう通過地点として素通りしており、町の中に足を踏み入れる機会はなかった。それだけに旧森田銀行の前に突然現れた古い街並みには心を奪われた。
今日も橋立港へ向かう途中の寄り道だったので、散策時間が限られており名残り惜しく感じた次第である。
三國湊では「帯の町流し」という伝統行事が行われている。資料館で映像を見たとき、最初は富山県の「八尾おわら風の盆」だったと思ったが、よく見ると背景が違う、映像は「帯の町流し」を映したものであった。
帯の町流し⇒ ★
「帯の町流し」は、三國節の三味線と笛の音色に合わせて踊り手たちが町中を踊り流す行事である。 三國節に「帯の幅ほどある町」と歌われた細長い三國湊の町並みがその名前由来となっている。 農業をテーマにした「風の盆」とは異なり、港町ならではの賑わいや活気を感じさせるものだ。
実は今年「帯の町流し」へ行く計画をしたけれど、毎日の暑さですっかり気持ちが失せて行かずに終わった。
来年こそは是非「帯の町流し」を見に行きたいと考えている。
また、近くには「木下道具店」という風格ある建物がある。 この建物はもともと地元の呉服屋が建てたものですが、その後何度か所有者が変わり、現在は、古美術店兼住宅として使用されている。
「木下道具店」の素晴らしい佇まいは、三國湊がいかにも栄えていた物語である。
三國湊の町並みには、歴史が紡ぐ物語と独特の風情が漂い、来県者を魅了してやまないものである。
来年は、再度この地を訪れ、その魅力をさらに深く味わいたいと考えているの。
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