介護付き有料老人ホーム見学記

「老後の暮らしをどうする」後期高齢者になると終の棲家をどうするか、色々と考えることが増える。
と、言うことで滋賀県では今の所、一番高級とされる介護付き有料老人ホームを見学した。
36年前にびわ湖岸に建設された頃は、この施設の中の陶芸教室が地域に開放されていたので、気楽に出入りしていた。その後、何度か経営母体が変わり現在はエクシブのグループ会社が経営しているらしい。
玄関ホールに入った途端に、来たことがあるような気持になったのは「エクシブ」のインテリアに似ていたからだろうか。トップ写真は玄関ホール、入った所にはホテル並みのフロントがある。
正面には琵琶湖を配し対岸にある三上山が見えていた。
遠方から来られた方はこのロケーションにはきっと心を奪われる。

食堂は広く、イスとテーブルがゆったりと配置されている。
この食堂は予約ではなく時間内であれば、行きたい時だけ利用することが出来る。
今日のお昼のメニューが出ていたが、主菜を魚と肉から選べる。
アラカルトも豊富でおかゆやうどんをオーダーする事も出来る。
この食堂を一度も利用しなくても、ひとり月額22000円の経費を支払う。
多分膨大なロスが発生しているのではないか、それはどう処理されているのかは、今回主題ではないから質問はしていない。この月額はロス費用の補填、自由気ままに食事をするための必要経費。一斉に同じ食事を提供するホームとの大きな違いで、このホームの一番贅沢な部分ではないかと思う。


食事に自由が効くという事は魅力的だけれど、旅館の食事が2日続くとしんどくなる私なら自炊だろう。
と、なると何がメリットか
この施設は健常な内から老後に備えて入居し、病気になれば介護棟へ移り、良くなれば自室に帰ることが出来る。
また自室に帰れないほど悪くなれば病院に入院する。身寄りがなくてもエンディングまでお世話を受けて、延暦寺に埋葬するまでお世話してくれる。
ホテル並みの豪華さで方々にラウンジや喫茶コーナーもあり、施設内で生活の全てが完結する。
しかし、人の暮らしは千差万別。
ここの暮らしにピッタリ合う人もいれば、そうでないこともあるかも知れない。
こういう所に入るには、ほとんどの方は自宅を売り、帰るところが無くなる場合もある。
と、なると、「うーーん、ギャンブルだなぁー。」
ありとあらゆる趣味のグループ、自分の勝手に日常がデザイン出来て、食事作りの苦労から解放される。
お話を伺った時は、「すごーい」と思ったけれど我が家に帰ると現実はシンデレラの「かぼちゃの馬車」だ。
「この家が好きだなー」としみじみ思った。
しかし、老後2000万円の比ではない。
80才から10年間生きるとすれば5000万円の余裕資金を必要とすることが分かったのは収穫だ、今の所ここが一番高い。
予算5000万円が高いか安いか。老後の10年どう過ごすかを考えるきっかけになった。
一日でも元気な日を積み上げるのが一番安上がりだ。

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