市民ランナーが世界を走った日――小林香菜、初マラソンでつかんだ7位

女子マラソンに初出場した小林香菜が、2時間28分50秒で7位入賞を果たした。
初マラソンで世界大会入賞という事実自体が驚きである。しかも彼女は早稲田大学法学部卒で、陸上部の競技選手ではなく、同好会「ホノルルマラソン完走会」で走っていた市民ランナー出身。異色の経歴の持ち主が世界の舞台に立ったのだ。

練習は過酷で、合宿を終えた時点では「もう競技はどうでもいい」とさえ思ったと報じられている。だが大きな声援に背中を押され、気持ちを切り替えてスタートラインに立った。序盤から自分のペースを貫き、粘り強く走り抜いて、後半には10位から7位へと順位を押し上げた。

市民ランナーから世界陸上のマラソンに挑むハードルは高い。だが、その挑戦の姿勢こそが限界を押し広げる証であり、体力と気力に加え、状況を読む知力も必要であったに違いない。

レースは午前7時30分に国立競技場をスタート。東京の名所を巡り、再び競技場に戻ってフィニッシュするコースだった。沿道の風景は懐かしく、走りと同時に東京観光をしているようでもあった。

 男子マラソン

日本勢にとっては3大会ぶりの入賞。表彰台には届かなかったが、確かな可能性を示す結果だった。安藤友香や佐藤早也伽も粘り強く順位を上げ、それぞれがベストを追い求めた。勝負を分けるのはほんの僅差。その厳しさを痛感させられる大会でもあった。

マラソンはわずか2時間余りの競技だが、その2時間の中にシナリオのないドラマがある。誰が勝つか、最後の500mまで分からない。その緊張感に、観る者は息を呑む。

そんな舞台での小林の7位は、ただの数字ではない。市民ランナーが世界の舞台で示した「希望の灯火」である。彼女の走りは、日本マラソン界にとって未来を照らす光になった。

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