裂き布リース

気温が一桁の朝になった。
まだ氷が張るわけではいけれど、近くの比叡山がうっすらと雪を冠った。
平年は1月になってからの風景を12月半ばで見てしまうと今冬の寒さが思いやられる。
裂き布のリースは、根気のいる仕事だった。
午後1時から初めて漸く先が見え始めるまで3時間かかった。
一人がひたすら布を裂き、一人がひたすら麻糸に括り付ける。
延べにすると6時間だ。
何をしていると思われそうな写真だけれど、これはテーブルの脚に麻糸を張り、その糸の上にぎっしりと裂き布を括り付けているところ。
ベースになる色を沢山括って、間にアクセントカラーの布を括り付ける。
長過ぎたり、短かすぎたり。
長い布は切ればいいけれど、短い布は括りにくい。
この後は写真を写す余裕もないほど、ひたすら裂き、括った。
1.5mほどの長さにシャツにして3,4枚くらいの布を括り付けた。
明日、もう少し頑張れば、一番大変なところは通過するだろう。
それにしても、箒を作るのに畑に種をまくところから始める人だから、なんでもユニークだ。
シャツの色を変えれば、いろいろと面白くアレンジ出来るのだそうだ。
けれど、気軽に「作ってあげる」とはなかなか言えない。
モノつくりの作家さんに囲まれて、作り出す苦労は分かっているつもりだったけれど、本当の所は分かってなかった。
厳しいことばかり言ってきた日々から1年が過ぎた。
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