根開きに、エネルギーをもらう冬の道

びわ湖の湖西を走る国道161号線。その先は敦賀へと続いている。
一昨日、その道を金沢へ向かって車を走らせた。
一週間前に降ったドカ雪は、平地ではもうほとんど姿を消していた。
けれども、今津あたりを通過する頃になると、路肩には高く積み上げられた雪の山。あの雪の凄さを物語っている。畑は、ふかふかの雪布団に包まれたままだ。


国道161号には、「七里半越(しちりはんごえ)」と呼ばれる歴史ある旧街道がある。
今津から疋田(敦賀市)へ、びわ湖と敦賀を最短で結ぶ道。その距離が七里半、いまの距離にしておよそ30kmだという。
雪が降ると、なぜか走りたくなる山道である。
木々が迫るその道は、凛とした空気に包まれている。
そこで目にするのが、木の根元だけが丸く雪の解けた風景。
「根開き(ねびらき)」と呼ばれる現象だ。

木は地下水を吸い上げている。そのため幹の周りの地温がわずかに高くなり、雪は周囲よりも早く解ける。ほかにも、幹が日射を吸収することや、雪の沈降など理由はいくつかあるらしい。けれど理屈を知っていても、あの丸くぽっかりと開いた地面を見ると、理屈以上のものを感じる。
大地のぬくもり。
木が生きているという確かな証。
静かな冬山の中で、そこだけが呼吸しているように見える。
私は、この風景を見るのが好きだ。
雪山で出会う根開きに、いつもエネルギーをもらう。

朝焼けのびわ湖。
雪山の根開き。
そして、今年初めての金沢行。
冷たい空気の中で、確かにエネルギーが満ちていくのを感じた。
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