雪道の先のご褒美 ― 山中温泉「茶寮なか尾」

日曜日、雪の残る道を走って向かったのは、山中温泉の茶寮なか尾さん。三ヵ月ぶりの訪問である。
年末やお正月にもと思いながら叶わず、ようやく再訪できた。帰り道にはいつも名残惜しさが残る、そんな場所である。
数年前に茶寮としてリニューアルされたが、もとは割烹。器も花も、しつらえも美しく、空間そのものが心を整えてくれる。

目当ては予約のお弁当。少し贅沢な気分に浸れるのに、お財布にはやさしいのがうれしい。
この日の前菜は蕪のスープと小さなキッシュ。葉付きの蕪が蓋になる愛らしい演出に思わず笑みがこぼれる。蓋を取れば真っ白なメレンゲの下に蕪のスープのやさしい香り。熱々のキッシュも格別だった。

続くお弁当には、煮もの、焼きもの、あえもの、揚げもの、お造りとひと通り。どれも彩りよく、丁寧に仕立てられている。美味しさの重なりに、二時間半の道のりを忘れてしまう。


ご飯と汁もの、香の物をいただく頃には、次はいつ来ようかと考えている。冬は雪で予定が立てづらいが、もうすぐ三月。桜の頃には、きっとまた。
名残を惜しみながら、帰路に就いた。
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