普段の食事が、いちばん贅沢

最近のテレビや雑誌は、グルメの情報であふれている。
しかもその多くが、ランチ一人二万円という価格を、何の疑問もなく紹介している。

もちろん、その世界を否定するつもりはない。
食材だけでなく、器、しつらえ、空間、そしてサービス。
そうしたものに価値があるのも分かる。けれど、きっとその費用の半分以上は、料理そのもの以外の部分なのだろう、と想像してしまう。
そういう世界をよく知らない者のつぶやきかもしれない。
それでも私は、そういう席よりも家庭料理の世界のほうが好きである。

友達の家でお昼になると、外へランチに出かけるよりも、冷蔵庫の残り物でさっと作ってくれる手料理のほうが、何倍も嬉しい。
決して豪華ではないけれど、体にすっと入ってくる。

「ほっとすてーしょん」の記事に、こんな一節があった。
メニューは家庭の味。甘い日も、辛い日も、水臭い日もあるかもしれない。それは家庭料理と同じだから――と。
読んだとき、私は思わず膝を打った。まさにその通りだと思った。

その話を「ほっとすてーしょん」のリーダーに伝えると、こんな返事が返ってきた。
「それはね、お客さんが言った言葉なんよ」

いつも決まって惣菜を買いに来る高齢の男性がいるそうだ。
ある日、「今日は少し辛いかもしれません」と渡したとき、その方はこう言ったという。
「家庭料理は、甘い日も辛い日もあるわい」
その言葉に、私は胸があたたかくなった。

たまのご馳走は、もちろん楽しい。
旅先の料理も華やかで心が弾む。
けれど、それが続くと、どこかで疲れを感じる。
体は正直で、やがて体調を崩してしまう。
やはり人の暮らしに合うのは「普段の食事」なのだと思う。
そして「ふだんの暮らし」。

面倒な日はテイクアウトでもいい。
完璧でなくてもいい。
それでも、この“普段”を守ることが、私の健康につながっていると、強く確信している。
特別ではない毎日こそが、いちばん尊い。
私にとっての贅沢は、そこにある。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

グルメ・料理の情報収集

ブログランキングでグルメ・料理関連のブログをご覧いただけます。
ページ上部へ戻る