2か月ぶりのカーブス復帰記 〜階段も人生も一歩ずつ〜

約2か月ぶりに「カーブス」へ復帰した。
最後に足を運んだのは3月末。膝が「ギクッ」と音を立てたあの日以来である。その間、コーチをはじめ、顔なじみの仲間たちから励ましの言葉を何度も頂き、行く気持ちを失わずにいられた。支えてくれた皆さんの心遣いに、心から感謝している。
本当はもう少し早く復帰できると思っていた。しかし、階段を普通に上がれないうちは、自信が持てなかった。ところが、ここ数日、ふと階段を上がってみると、思いのほかスムーズに足が動いた。
これまでは、両足を一段ずつ置いて上がる慎重な動きで日々を過ごしていた。痛めた脚は別物のように重く、どーんと鈍い感覚があり、その脚に体重をかけて階段を上がろうとすると、ふくらはぎに痛みが走った。
今まで、階段を上がることがこれほど片足に負担をかける動作であるとは思いもよらなかった。これからは、階段を上がるという何気ない動作も、慎重に向き合っていかなければならないと強く感じた。
予期せぬ膝のトラブルで、生活は一変した。
私は以前から「足は命」と肝に銘じていた。93歳で大腿骨を骨折し、その後一日も自宅に戻れずに他界した姉を見送った経験があったからだ。それにもかかわらず、あっという間に自分自身がその立場になった。
幸い、経験豊かな整形外科医と出会うことができた。
診察の結果、膝そのものは年齢相応ではあるが、主な原因は背骨にあるということで、リハビリでは腰背部や臀部、太ももの裏、ふくらはぎを中心としたストレッチを指導された。
前回の診察時、医師から「お風呂で正座していますか」と尋ねられたが、「とても無理です」と答えるしかなかった。2週間ほど前のことである。
そのとき、先生のひとことが私の意識を大きく変えた。
「膝裏がここまで緩んできているのですから、正座できないはずはありません。あなたは、出来るのです」と、きっぱり言い切られた。そして、「良くなっているところを、きちんと認めてください」とも。
その言葉に励まされ、帰宅後すぐに正座に挑戦してみた。だが、右脚と左脚の感覚はまるで違い、太さの違う脚を無理に折りたたむような感覚で、3秒ほどしか続けられなかった。
それでも、毎日試しているうちに、10秒、20秒と少しずつ座れるようになった。ふくらはぎは悲鳴を上げていたが、少しずつストレッチを重ね、ついにはきちんと正座ができるようになった。
正座ができるようになると、不思議と階段も片足ずつ上がれるようになっていた。身体はつながっているのだと改めて実感した。
これを機に、次は上半身のストレッチにも取り組んでみようと思い、思い切って「カーブス」に向かった。
無理をしないようにと、コーチがサーキット一周を付き添ってくれた。その心配りがありがたかった。
10年以上通っている「カーブス」は、やはり私にとって頼れる存在である。今日は、いつも以上に丁寧にストレッチを行ったところ、身体がすっきりと軽くなった。
家族の支え、仲間からの励まし、そして経験豊かな医師との出会い。私は本当に恵まれている。
今日一日が、そのすべてに感謝する日となった。
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