足爪用のニッパー購入|燕三条SUWADA製作所-FACTORYSHOP
昨年夏、青森の帰りに山形県の酒田市に寄った。
その時は、山居倉庫と本間美術館を中心に見学した。
酒田は2度目だったので短時間の見学で終わっていたが、帰宅後に整理をしていたら随分見落としていることに気が付いて、もう一度行きたいと機会を探していた。
酒田のひな祭りは旧暦の4月3日までで、見落としていたお茶屋等々で展示される事が分かったので、再度山形県酒田市を訪問した。
大津から酒田までは遠いので1日目は新潟までとして、燕三条のSUWADA製作所を訪問する機会を作った。午前中に到着するとなると家を出るのは午前5時になる。
走り始めて6時間後、11時に到着した。
広い畑の先に見えるスタイリッシュなSUWADAの FACTORYSHOPは目立つデザインで目に飛び込んで来る。
SHOPのドアを開くと、いきなりブランキングアートが出迎えてくれた。
ブランキングアートとは、製造工程で排出される事業排出物(ブランク材)を用いて新たな作品(製品)を生み出す取り組みの事
憧れの爪切りや、花ばさみが目の前にあった。
どれを見てもドキドキ。
この高揚感は、南部鉄器の及源のショップを訪ねた時以来。
FACTORYSHOPは最も私の好きな場所だ。
花ばさみを見ていると家に沢山あるのにSUWADAの鋏が欲しくなる。
どれも手に取って感触を確かめられる。
同じ大きさ、重さでもバネの強さに差があって、これだと思う鋏がひとつ手のひらに収まった。
爪きりのニッパーは既にあるけれど、SUWADAを有名にしたニッパーが気になった。
そこでスタッフに長年の疑問を思い切って質問をした。
「価格の違いは切れ味の違いでしょうか」と、そこでびっくりの説明を受けた・
「切れ味の違いではありません、磨き仕上げの違いです」高価なものほど手で磨き上げられているとの事。ものすごく安堵した。私は切れればいいのだから。
そこで足爪用のニッパーを見せてもらった。
足爪用は巻爪にならないように爪を直線的に切るために、刃がまっ直ぐに出来ている。
工場のいい所は、時にB級品が出る事だ。素人目にはその差には気付かない。
切れなくなった時は、工場に送ればすべての製品の修理は可能との事。
一生ものと言うほど大袈裟でなくても、当てに出来る事は安心感になる。
道具と言えども使う頻度が高いほど、デザイン、使い心地にはこだわりたい。
旅の初日に愉しみな奮発をした。
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