北陸の天気と冬の味覚 ~主計町のお料理「貴船」~
北陸の天気ほど当てにならないものはない。
「お料理貴船」は、浅野川大橋から主計町を川沿いに進んだ奥にある。道中雨に降られたけれど、駐車場に車を入れた時は、カラッと青空があった。川沿いは風が強いので、路地を通ることにした。
あかり坂や暗がり坂に繋がる面白い路地を歩き始めた矢先、「バタバタ」と大きな音を立てて霰が降り始めた。建物の屋根や石畳に当たる霰の音は予想外に大きくて思わず空を見上げた。つい数分前までスカッと晴れていたので、傘を持たなかったのが悔やまれた。
お料理「貴船」の師走のメニューは白子やフグやカニやぶりといった冬に最も美味しい食材で調理されていた。
セイコ蟹の料理は手間のかかるものである。連日その下ごしらえだけでもさぞかし大変だろうとお聞きすると、大将は午前4時から仕込みをしているそうで、既に「蟹腰痛」「蟹肩痛」であるらしい。
蟹の季節は4か月ほどあるから日本海側の料理人の宿命とも言われるものであろう。
そんな苦痛を見せることなく笑顔で見送ってくれるけれど、今年の正月は地震で店は大揺れしている。
来年のお正月は平穏でありますように。
食べるだけで料理をしない私が「蟹」の恨みを買っても良さそうだと大将に同情していたら昨日あたりから「腰痛」の気配がする。
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