御料理 貴船 金沢の魅力

コロナ明けから「お料理 貴船」の予約は益々取れなくなった。ほとんど絶望的になったが一縷の望みで前回伺った時に「キャンセル待ち」を申し込んだ。予約は6か月先なのだから予約のキャンセルは出やすいと考えたからだ。
そして、キャンセル待ちの連絡を受け、急きょ貴船のお料理を楽しむことができた。

金沢の昼は暑かった。熱波は道路の跳ね返しで傘をさしても役に立たない。
日影を探して歩いた。

最初の一皿は、目に爽やかな緑の蓮の葉に盛り込んだアワビのジュレ
外の暑さを一瞬に忘れて、ほぉーっと声が漏れる。
一口含むと、生きててよかったと思うのは毎度の事。

むっちりと大きな鯵寿司、食べる前からごくりと喉が鳴る。ピカピカの海苔で巻くとサクッと歯ごたえを残した。

例年と違う趣向の鮎の塩焼き
赤いほおずきと青紅葉が鮎を引き立てる。
黒釉の長皿には鮎と鴨ロース、さつまいもには鯛の酒盗を混ぜたナチュラルチーズが盛り込まれており、口福にとどまらず目の正月も楽しんだ。


以下がコース料理になっていた。






貴船に通うようになって何年になるだろうか。おそらく10年近くになるだろう。価格は当初に比べて凡そ2倍になった。
それでも周囲の割烹価格よりも5000円は安い。
割烹のランチは庶民の愉しみだったのに、最近は20000円、中には30000円もするものもある。それでも予約困難な店が多いのが現状である。

「お料理 貴船」の特別な体験は、毎回新たな感動と美味しさを提供してくれる。
次回もキャンセル待ちを申し込んで帰った。

貴船のある浅野川主計町岸に川床が作られていた。夏の貴船には何度も来ているけれど初めて出会った。

金沢・浅の川 園遊会

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