旅に出たなら何食べるーレストラン山崎・奇跡の林檎・弘前市

旅行中に椅子に座るランチをしたのは結果的に初日の弘前だけだった。
「奇跡の林檎」の事は内館牧子著「牧子、還暦過ぎてチューボーに入る」の中に触れられていて何時かは行って見たいレストランになっていた。
いよいよ「奇跡の林檎」で創るレストランに行くとなると、期待は募り旅程を作る時に早々に予約をした。

「奇跡のリンゴ」とは、リンゴ農家の木村秋則さんが、農薬によって体調を崩された奥様の美千子さんのために、安全なりんご作りに挑戦し自然栽培により完成させた林檎の事。
2013年に阿部サダヲ、菅野美穂が夫婦役で映画化されている。
原作は、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」制作班が監修した「奇跡のリンゴ 『絶対不可能』を覆した農家・木村秋則の記録」(石川拓治著/幻冬舎文庫刊)。

この日は団体さんが入っているとの事で終わり時間近くの12時半の予約にした。
到着した時間に大きなバスがお迎えに来ていて入れ替わりになったのでホッとした。

「奇跡のりんごフルコース」
アミューズブージュ

炙った青森サーモン、イクラ、小野菜、奇跡のりんごドレッシング 

木村秋則さんのりんごと友情のりんごの冷製スープ

帆立貝のポワレ、木村秋則さんのりんごと友情のりんごのソース

大鰐産青森シャモロックの奇跡のりんごの果汁蒸し

マスカルポーネのムース、りんご、ジュレと旬のフルーツ

奇跡のりんご紅茶 又は 野生のコーヒー
りんごの小菓子

正直に申せば、リンゴの味は分からなかった。
帰ってからメニューを見てこういうコースだったんだと思った次第。
と、言うのは食事の途中で次の団体さんが到着された。
そちらに手いっぱいと言う所か。
料理の説明、特にリンゴは何に使っているのかの説明が欲しかった。
説明なしで分かるかと言うと、私の場合分からなかった。
私は、スープのみが奇跡の林檎と思っていた。
そして、団体さんの食事が始まった。
一皿目アミューズブージュが供された時、窮屈そうに小さなお皿に盛られている。
折角の料理の見栄えは随分と落ちていた。
いよいよハイライト「林檎の冷製スープ」がサーブされた。
ところが添乗員さんにはスープがない。
いらぬことを聞きたがる性格が頭をもたげて
「スープはないのですか?」添乗員さんは私の隣のテーブルだった。
「スープは高いんです」「???」
思わず旅行社名をお聞きすると、私も一度はお世話になった旅行社だった。
「お客様、奇跡の林檎スープは美味しかったですか?」とバスの中で聴けるのだろうか。
スープ1杯を節約する必要があるだろうか。
レストランも沢山のスープの中から1杯のスープくらいのサービスは出来ないものか、ちょっとした心遣いの効果は大きいと思うけれど。

期待値が大きかった分、興ざめした。
レストランは総合的なエンターテイメントであって欲しいものだ。

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