旅に出たなら何食べるー松本市・チャイニーズレストラン 驪山(れいざん)
松本市にある「驪山」は、かつて名高い中華料理店「竹乃家」のレシピを引き継いだ中華料理店である。
竹乃家は、作家・池波正太郎がその昔足しげく通った名店として知られていたが、1998年に惜しまれつつも閉店した。 竹乃家の石田華さんのお孫さんがそのレシピを引き継ぎ、再び開業したのがこの「驪山」である。
驪山は、松本市の中心から車で5分ほど外れた北松本の住宅地にあり、店内は落ち着いた雰囲気で、テーブルの間隔は広く取られ、静かに食事を満喫できる空間が準備されている
skogの作家さんたちと松本「あがたの森・クラフトフェア」に行って以来で久しぶりの訪問となった。
この日はコースではなくアラカルトでオーダーした。 メニューの最初に目に飛び込んだのが、トップ写真の「車エビの揚げ物、香味ソース」だった。
ジャスミン茶がポットでたっぷり運ばれて、ゆっくり味わえる。
「車エビの揚げ物、香味ソース」は食べた瞬間、プリッとしたエビの食感が口いっぱいに広がりプリプリの車エビがカリッと音を立てた。並の中華店ではない事が分かる味だ。香味ソースは、さっぱりとした酸味と香り高い薬味が調和しており、揚げ物にありがちな重さを感じさせない仕上がりであった。
ところが、この店の紹介をしようにも最初の1枚しか写真が無い。
思い出すのはどの皿も町中華の領域を超えた洗練された味であり、どの皿も満足のいくものであった。
そしてお支払いも町中華の域を少し出ていた。それでも松本に来たらここは外せないだろう。
そして意外にも、驪山は行列のできる店でも予約が困難な店でもないという事だ。
但し、ワイワイと大勢で行くのは似合わない、大人の店の風格があった。
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