和歌山ドライブと秋の贈り物—夕陽に染まる帰り道
和歌山へ出掛けた日の空は、刷毛で刷いたような雲が浮く秋空だった。
往時は奈良経由でのんびり走り「産直市場よってって道の駅くどやま店」へ寄り道をした。
秋の実りを感じさせる柿シーズン真っ只中。 ここならきっと、素晴らしくおいしい柿に出会えるだろうという期待感があって、道中の景色を楽しみつつ、会話も弾む。
産直市場に到着したら、私の予感は的中した。 店内には大ぶりで色鮮やかな柿が並んでいた。 家人は干し柿を作るために渋柿をすぐに購入した。 秋の風物詩とも言うべき干し柿作り第1段の準備を開始した。私はというと、今年最後のイチジクと新鮮なグリーンレモンやスダチに目を奪われ、いくつか手に取った。柑橘類は傍に置くだけで精神的安定感の効果がある。
帰路は日暮れに急かされて阪和自動車道を利用した。
岸和田和泉のあたりで見事な夕日が落ちてきた。
オレンジ色に染まる大きな太陽が、ゆっくりと海へ沈んでいく光景は、楽しかったこの日の締めくくりに感動的なショータイムであった。太陽が沈むと一瞬にして黄昏に包まれた。その瞬間的な美しさに心を奪われ、ただ見とれてしまった。
平凡な日々に小さなえくぼを作った一日だった。
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