十一月、季節の帳尻

今日から十一月になった。
気象庁の三か月予報では、今年の十一月は例年より暖かいという。だが、扇風機を片付けたその日に暖房機を出し、昨夜は一時間ほどエアコンを入れた。十月のうちに暖房機を入れた記憶はかつてない。

例年なら、十一月半ばにときどき床暖を入れ、下旬にはヒーターを使う日があるかどうかという頃合いだ。だから「暖かい十一月」という予報には、正直ピンとこない。
近所の紅葉も、見たところ例年通りに色づいている。自然は意外と律義なものだと思う。

毎年十一月初めの連休には、長野へ市田柿の渋柿を買い出しに行く。だが、今年の猛暑の影響で柿仕事は例年より遅れるという話だった。そこで一週間ほど予定をずらすことにしたら、今度は急な冷え込み。現地では慌てて柿仕事を始めたらしい。のんびり構えていたら、木の上で柿が熟し始めてしまったという。

「小ぶりだ」「色づきが悪い」と、関係者は随分気を揉んだようだ。それが急に「例年通りです」と言われても、どうにも実感が伴わない。

今年の夏は、経験のないほどの暑さだった。だからこそ、これから来る冬もまた、経験のない寒さになるのではないかと思ってしまう。
それにしても、今年も残すところあと二か月。
色々なことがありすぎて、気持ちがどこか落ち着かないままだ。季節だけが、確実に次の頁をめくっていく。
どうやら私は、毎年のように季節に振り回されながら暮らしているらしい。
それでも、そうして一年が過ぎていくのだと思う。

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