はじめてのジンジャエール作り ~簡単レシピの落とし穴と発見

最近、料理屋に行くとドリンクメニューが渡されるのが当たり前になっている。 「アルコールは飲めません」とか「今日は車です」と伝えても、「では、ノンアルコールとソフトドリンクはこちらです」と提案されるので、そんな時の我が家の定番オーダーは「ジンジャエール」となっている。
割烹と名前が付いたお店の手作りジンジャエールは特別に美味しい。
家でもあの味を再現したいとずっと思いつつも手間のかかるものであろうと敬遠していた。

ところが今日、突然そのチャンスが訪れた。 友人が体調を崩したので、準備していたジンジャエールを代わりに作らないかと言って来た。 ジンジャエールは難しいだろうと思っていたのに、実はとても簡単だと聞かれ、さっそく挑戦することになった。

レシピをもらってみると確かに簡単だった。
材料の計測を正確にすれば難しい事は全くない。ひたすらショウガを薄切りにして同量のきび糖と和えて水分が出るまで待つというのが第1段階だ。ここまで出来ると後は、スパイスを入れた鍋で煮れば出来上がる。

自分で作りながら、どこかで腑に落ちない気持ちがあった。
あの美味しいジンジャエールがこんなに簡単に出来るものだろうか。そんなはずはないと打ち消す気持ちがどうしても生まれる。一寸味見をしても似て非なるように感じる。
これは、ジンジャシロップだからで炭酸で割れば美味しくなるに違いないと自分で慰めたり、言い訳したり。
自分をなだめながらの初ジンジャエール作りであった。


初めてだから分量は正確に測っているので、いくら納得できなくてもこれ以上は作りようがない。
作り慣れたらコツがつかめて美味しくなるだろう。
先ずは作らない事にはその先はない。

出来上がったところで気持ちに余裕が出来て、YouTubeで他のジンジャエールの作り方をいくつか視聴した。
私が使ったレシピでは生姜から水が出るまでとしか書かれてなかったけれど、ここはコツのようだ。他のレシピでは1時間以上も漬け込んで驚くほどの水が溜まっていた。 また、煮込みの時間も人によって異なり、その違いが味や辛さに大きく影響することが分かった。
余った新ショウガはガリ漬けにしたまでは良かったけれど、煮込んで絞られた生姜は冷凍保存すれば色々な料理の下味になると紹介されていた。時遅く生姜は既にゴミ箱に移動していた。

今になって振り返れば、シロップの漬け込み時間や煮込み時間、さらにはスパイスの量を調整すれば、もっと自分の好みのジンジャエールができるはずだ。
初めて作ったジンジャエールの失敗は次の学びになる。次回は、漬け込み時間をもっと長くし、スパイスやショウガの風味を引き出して、あの憧れのジンジャエールに近づきたいと思う。
きっかけがなかったら絶対取り掛かる事のないジンジャエール作りだった。
きっかけを作ってくれた、友人の早い回復を祈ります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る