80歳の壁を感じる日々

60歳の頃は、skogを立ち上げることに夢中で、気が付かないうちにその年齢を通り過ぎていた。エネルギーに満ちあふれ、日々が充実していた。70歳でskogを閉じ、姉母の介護と見送りを終えたとき、目の前に「80歳の壁」が立ちはだかるとは思いもよらなかった。
このまま何事もなく80歳も過ぎて行くものと思っていたが、最近はブログのテンションも下がり気味で、友人たちに心配をかけることが増えてきた。実家が私一人になった影響も少なからずあるだろう。加えて寒さも手伝い、元気が出ない日が続くこともあった。しかし、これを年齢のせいとは考えていないが、確かに「先は短い」と感じることが多くなってきた。
そんな中、突然、体にブレーキがかかるような事態が発生した。まるで落とし穴に落ちたような気分である。同世代の標準的な状態だと言い聞かせながらも正座や歩行はできるものの、その動作に移るまでに時間がかかり、違和感が拭えない。
整形外科を受診すると、足の筋力をつける運動を勧められた。私なりに運動を続け、接骨医でリハビリも受けていたが、一向に良くならず、むしろ膝の曲げづらさが増していくばかりであったので再び整形外科を訪れた。
診断は「使い過ぎによる炎症で膝に水が溜まった為」であった。水抜きが痛いとは聞いていたが、迷っている場合ではない。即座に処置を受け、20ccもの水を抜いた。通常は2〜3cc程度とのことなので、かなりの炎症であったようだ。水は透明で薄い黄色をしており、「変形性膝関節症」との診断を受けた。
まさかこんなに急に発症するとは思っていなかった。友人たちの膝痛の話をたくさん聞いてきたが、ついに私にも訪れたかという気持ちである。白内障と同じく、避けられないものなのであろうか。しかし、これほどまでに行動が制限されるとは想像以上であった。
悔しさから「膝に負けるものか」と運動を続けた結果、炎症を悪化させてしまったようである。坂道の散歩は厳禁となり、きなこの散歩にも付き合えなくなった。
ただ、水を抜くと劇的に楽になり、膝も曲がり、立つのも座るのも困らなくなった。もっと早く決断すればよかったと思うほどである。しかし、いつかはこの処置も効かなくなる日が来るかもしれない。「変形性膝関節症」は簡単に治るものではない。
これからは、膝とうまく付き合っていくか、いっそ手術してしまうか——悶々と考える日々が続きそうである。ただ、今のところはそれほど耐えられない痛みではないので、しばらく様子を見ることにした。
次回、ヒアルロン酸の注射効果は1.2週間との事。次に水を抜きたくなるまでに何日くらい楽でいられるか。それを一つの目安にしようと思っている。膝痛をご経験された皆様のご意見をお聞かせいただければ幸いである。
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