新札発行の感想:私の新札記念日

新通貨が発行されてから1週間が経過した。今日、近所のコンビニのATMでお金を引き出したところ、なんと全て新札が出てきて驚いた。そして、この1万円札の最初の持ち主は私ではないかと思うと、急に嬉しくなった。
新札はテレビで何度も解説を受けた通り、新しい技術を駆使した精巧なデザインと、現代的な要素が取り入れられたデザインが施されており、従来の紙幣とは一味違う洗練された印象を受けた。実際に新札を手に取ったときの感触も新鮮で、紙質や手触りが少し変わっていて、これまでの紙幣とは異なる感覚であった。
1万円札の顔、渋沢栄一の顔を初めてまじまじと見た。「気が合うと良いのだけれど」と、ちょっとした期待感も抱いた。諭吉は、居心地が悪いのか私の財布内の滞在時間はいつも短かったが、栄一とは仲良くしたい。
最近よく聞くようになった渋沢栄一は、500を超える企業の設立に関与し、日本の近代産業の基盤を築いた人物である。その生涯を通じた多大な貢献と影響力で、「日本の産業の父」と呼ばれ、また、彼の思想である「論語と算盤」は、現代においても倫理と経済の両立を考える上で非常に重要な指針となっている。
新札発行に際して、渋沢をググった結果このような理由で、彼が1万円札の顔に選ばれたことに納得した。
実は、キャッシュレスの時代に新札の発行をする意義が分からなかったが、手にした途端に、私が初めての持ち主になったと感じた感動があった。
誰も触れていない1万円札の数枚を記念に置いておくのもいいかもしれない
混沌とした時代だからこそ、新札は刺激になるかもしれないと、にわかに新札肯定派に転じた私がいた。
新しい1万円札を手にした感動と、新札に込められた技術と歴史に触れることで、その価値を再認識した。
新しい紙幣が持つ新鮮さと、渋沢栄一という偉大な人物の顔を見ながら、これからの日常が少し楽しみになった。
この日、私は生涯で最初で最後の1万円札に出会ったのかも知れない。
少し嬉しくなって今日は、「新札記念日」とした。
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