親子で楽しむクラシックコンサート

0歳から親子で楽しめるクラシックコンサートが図書館のホールで開催された。このコンサートは、子供連れの参加が目的のようで、チラシも幼稚園や保育園で配られていた。私たちは大人だけの参加だったので、少し浮いてしまう感じもあったが、「音楽って楽しい」と子供たちに教えることを目的にしているこのコンサートは、大変興味深いものであった。

「おばけ」と「クラシックコンサート」の組み合わせの意味が最初は分からなかったが、子供たちが大好きな「おばけ」の要求に応えるという進行の工夫で、子供たちを飽きさせないようにしていた。子供たちからは大きな声も上がっており、会場は賑やかな雰囲気であった。

静かに演奏を聴く通常の音楽会とは違ったが、私たちは新しい知識を得ることができた。例えば、バッハの「G線上のアリア」について、これまでは耳に慣れた曲として聴いていたが、G線が何のことかを改めて考える機会となった。おばけの要求で「バイオリンの弦1本だけで演奏せよ」というものがあり、そこでG線について説明があった。

「G線」とは、バイオリンの4本の弦のうち一番太くて最低音を奏でる弦のことで、このG線だけを使って演奏できるように編曲されたのが「G線上のアリア」である。G線はほかの音域の弦と比べて太いため、そのハイポジションを使用することで独特の重厚な音色が創り出される。

今日の演奏はバイオリンではなくヴィオラであったが、G線の説明を子供にも分かりやすく説明してから演奏が始まったため、子供たちの集中力も続いていた。

また、ピアノ曲では「黒鍵だけでピアノを弾く」という要求があり、ショパンの「黒鍵のエチュード」が演奏された。ショパンはこのような練習曲を多く作曲しており、右手は黒鍵だけなので、エチュードの中では弾きやすいそうである。

美しいソプラノの歌声
びわ湖にちなんで「シューベルトの湖上にて」がソプラノの美声で演奏された。ソプラノの美しい歌声が会場を包み込み、子供たちもその魅力に引き込まれていた。

今回のコンサートは「ムジカ―リッシュ京都」のソプラノ、ヴィオラ、ピアノのトリオによるものであった。このコンサートに参加した子供たちは、きっと音楽が好きになるだろうと確信した。

次回のスケジュールも発表されていた。機会があれば、ぜひお子さんと一緒にお出かけ下さい。


親子で楽しめるクラシックコンサートは、音楽の魅力を再発見する素晴らしい機会である。
子供たちの音楽への興味を育むためにも、是非ご参加されることをお勧めします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

生活・文化の情報収集

ブログランキングで生活・文化関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る