ほたる寄席/桂 吉弥・桂 紅雀

夕方から始まる「ほたる寄席」に行った。
家から15分も走れば行ける「和邇文化会館」の寄席は昨年来3回目になった。
寄席の面白さに目覚めて、寄席がある日は前日から遠足気分である。
落語が、身近にある事を大袈裟に言えば、生活の質が上がったと思うくらい喜んでいる。

桂 紅雀さんが湖西のご出身でそのご縁で和邇文化会館で開催されるようになったとお聞きしている。

最初の演目は 桂 吉弥「ちりとてちん」
高座には釈台が置かれていた。はて?と思っていると時々扇子で大きくパンと叩いて、話に弾みをつけた。
落語と講談がミックスされた。
落語で釈台が使われたのは初めてで講談との違いは何なのかと考える間もなく、吉弥の話術に引き込まれた。
物語は「知ったかぶりで、人の食べ物にいちいちケチをつける裏の竹さんを懲らしめようと、旦那は腐った豆腐を「珍味」と偽って竹さんに勧めた。見栄っ張りの竹さんは、初めて見るそれを「ちりとてちん」という食べ物だと知ったかぶりをした。その所為で腐った豆腐を食べる羽目になった。「ちりとてちんは食べた事が無いけど味はどんなかい?」と旦那が聞くと腐った豆腐を飲み込んだ竹さんは目に涙を浮かべて「腐った豆腐のようだ」と言うのが落ちの話だ。
落語の面白さは、話の内容もさることながら、登場人物の何人分を顔つきや、所作を替えて表現し扇子一つの小道具が箸になりキセルになり、聴き方の頭の中に登場人物を目の前で見ているように想像させてしまう話術にある。
ところが、テレビで観ると話が立体的に伝わらなくて途中で飽きた。
この日の演目
桂 吉弥  ちりとてちん
桂 そうば 難読学園
桂 紅雀  宿替え
桂 吉弥  はてなの茶わん

6時に始まった落語会は2時間後の8時過ぎに、会場を和やかな笑いの輪にしてお開きになった。

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