清水寺・平成大改修・落慶記念 – 水織ゆみin成就院

梅雨の雨が蒸し暑く降り続く清水寺の塔頭成就院で、シャンソン歌手水織ゆみさんによる2008年から始まった平成大改修の落慶記念コンサートが開演された。

水織さんは、奉納お祝いコンサートを御仏の周りで歌い奏でる、上は人間、下は鳥という伝説の天女にあやかり~迦陵頻伽の唄~と命名した。
コンサートホールとは違い、「月の庭」と称される、京都屈指の名庭を持つ成就院でのコンサートは開催側もサポーター側も勝手が分からない。
笑えるくらい手作り感が溢れていた。
成就院もコンサートも写真撮影は出来ない事が伝えられたので、シャッター音のない落ち着いたコンサートだった。

水織さんは数年前に京都のコンサートを止めている。
だから落慶コンサートのお知らせは嬉しかった。
おおよそ2時間のコンサートは、感動の拍手に包まれた。
コロナ禍、戦争、嫌な事が続く毎日に人々は疲弊している。
音楽は、聴く人を一つにつないで心を浄化してくれる。
その時間、音楽に集中した魂は心から抜け日常から解放される。
そして新しいバイタリティーの芽が生まれる。

音楽を聞く時、誰しもが来し方行く末を思う時がある。
水織さんは今年後期高齢者になった。
それを微塵も感じさせないバイタリティー溢れる歌声だった。
彼女の上にも歴史があり、同時代を生きる私と重なる思いがある。

「ラボエーム」をしっくりと聴かせた後に「マイウェイ」を歌った。
輝くばかりのマイウェイではないけれど、家人にも私にも自分だけが認める「マイウェイ」があると感じた。
今まで何度も聴いてきているが、水森さんが歌いあげるその声に聞き惚れて終わった。
とても心に沁み込んだ。
まさか、この年まで生きてパソコンでブログを書く自分の姿は想像も出来なかったけれど。

私のマイウェイはどこまで続くだろうか。
感動の拍手は何時までも鳴りやまなかった。


修学旅行生の姿が見られるようになった五条坂

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