三遊亭わん丈ー講演会と楽しい寄席

大津市和邇文化センターの開館35周年記念事業として大津市出身の「三遊亭わん丈」さんの講演会と寄席が開催された。
文化センターの緞帳は近江八景から「比良の暮雪」
比良の暮雪は近江八景の中で唯一冬をテーマに描かれている情景で今日の比良にはぴったりだった。

講演会と書かれているのでどなたの講演会かと思っていたら「わん丈」さんが登場した。
講演会と言う堅苦しいものではなくて、「寄席の文化」を爆笑の中で上手に話してくれた。
その時に「わん丈」さんは3月21日に抜擢真打になると話された。
抜擢真打とは、江戸落語団体では、入門順により真打昇進が運用されているが、特に優れたものに関しては「抜擢真打」として入門順を配慮せず、真打昇進が図られる。と言う事だそうで、15人抜き、12年ぶりの抜擢だそうだ。

「真打」とは会の最後を務める役目で、昔はろうそくの明かりで落語を聴いていたので、最後の演者がそのろうそくの灯を消す、その事を「真打」と言う。と解説された
講演会らしからぬ講演会の話は多岐にわたり、ご自身の祖母、母、妻、子供たちの笑える情景を語りながら、スマホサギ予防等を巧みに織り交ぜて語った。
落語の前に聴き手が心の準備をするための爆笑フリートークの講演会だった。

真打だからと見直すわけではないけれど、登壇した時のお辞儀のスマートさ、開口一番に素早く笑わせる技。
知らぬ間に「わん丈ワールド」に引き込まれた。
大岡越前が今日の寄席の演目だった。
大岡越前の見事なお裁きを披露するものだけれど、落語が身近になるように難しい言葉は使わず、上品な語り口で最後まで沸かせてくれた。
話芸の素晴らしさを見せられて、帰るころには熱烈なファンになっていた。

今日は、和邇文化センターの記念講演で無料だったけれど、直ぐにチケットの取れない噺家さんになりそうだ。
愉しみな人が滋賀県出身とは嬉しいかぎり。

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