森の家のコンサートー朝霧高原

朝霧高原の長塚ガーデンに初めて伺ってから10年くらいになるだろうか。
長塚ご夫妻が「森の家」と呼ぶガーデンには老若男女、職業バラバラ沢山の人達が年に何度も集うサロンがある。
夫妻の手造りの家と庭の魅力、勿論ご夫妻の魅力に魅かれた見ず知らずの人達が小さなコンサートに酔いしれ、持ち寄りのテーブルを囲むひと時を楽しみに集う。

今回は、パリ在住の秋元ひろみさんのご帰国に合わせて開催されたピアノコンサートだった。
芸大卒業後から40年以上をパリで過ごされピアノ一筋の生活ですと自己紹介された。
小さいコンサートだから大曲ではなく、指先から音がこぼれるようなテクニックでショパンやモーツアルト、ラヴェルの曲が演奏された。
目の前で弾かれるピアノの音色に会場は引き込まれた。

好きな中央道経由で、片道500kmを走る私たちが一番遠来の参加者になるとオーナーの範子さんは何時もねぎらって下さる。
ほとんどが関東圏の方々なので、親しくしている方がいない私たちの為にご夫妻が何かと話しかけて気を配って下さる。
久しぶりの訪問なので、森の家の変貌に感心しきりの家人とカーペンターの長塚氏の話は弾んで楽しそうだった。
「凄いパワーに元気を貰えた」と家人のパワーも満タンになった。

暮れなずむ空をバックにパーティーが始まり、お腹が一杯になる頃に空は暮れていった。
暗くなると満天の星が見えるらしいけれど、この夜は曇り空で満天の星までは鑑賞できなかった。

その代わり、ここが「朝霧高原」だと認識する恐怖の道に遭遇した。
長塚邸からホテルまでは9km足らず。
庭では全く気が付かなかったのに、ホテルへの道は深い霧に閉ざされていた。
薄いライトを灯して対向車が来るけれど、道路幅も分からず直前まで離合できるかどうか判断に迷う道。
もう家に帰れないかもと、悲壮感が漂うほどの霧に囲まれたのは初めての経験だった。
これも、過ぎてしまえば楽しい思い出に変わるから不思議。
関東の匂いをチョット感じる夜だった。

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