ろくでなし啄木

生誕50周年 三谷幸喜大感謝祭の第1弾と銘打って「ろくでなし啄木」が大阪のイオンシアターにかかっている。
三谷の大フアンである娘の誘いで昨日はその舞台を観てきた。
中々面白い舞台で4時間近くお腹を抱えて笑ってしまった。
が、もう一度と誘われたら一回限りで十分だ。
それほど面白かったと言う事、2回見ると面白くなくなる。
それを毎日演じる役者稼業も忍耐の世界かもしれない。
貧乏と病気に取りつかれて26才と1ヵ月と言う短い生涯を終えた啄木は、後世に残す美しい詩歌を発表した。
啄木の性格は作る詩とは対照的だったとも伝聞されているが、三谷はそこにスポットをあててサスペンス的コメディーかつエロテイックな舞台を作り上げた。
主役の啄木には藤原竜也、友人のテツに中村勘太郎、啄木の恋人役は吹石一恵
3人の芝居である。
テツ役の中村勘太郎が際立っていた。
歌舞伎で鍛えた体は切れが良く、形がきれいに決まる。
舞台では身体がきちんと止まり、足さばきが良くないと締まらない。
声の出し方、指の動きと全てに無駄なく、堪能させてくれた。
物語はおよそ、100年前の4月
東北の温泉場に若い男女3人連れが泊まって、繰り広げられる一夜の物語である。
その一夜から10年後のある日、3人3様に語る、一夜は微妙にずれている。
この時啄木は既になく、青白いスポットを浴びて、二人の話に異論を唱えながら参加する。
という演出は確かに三谷ワールドならでは。
舞台演出は襖の開閉で場所や時間を変化させる手法を使っている。
勘太郎は意表を突く閉め方で、テツの性格を表していた。
イオンシアターはそんなに大きな劇場ではないけれど、満席。
そこで思った。
チケットもう少しお安くなりませんかね。

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