旅ゆけばー津軽三味線編

三味線の音色にはそそられるものがある。
中でもバチで太棹を響かせる「津軽三味線」は別格である。
それが聴ける場所は弘前では、ねぷた村や町中の居酒屋などがある。
津軽三味線発祥の地である金木町には「津軽三味線会館」があり、本格的なステージが設けられている。
トップ写真はステージの様子。

ホールには5人しかいなかったが、定刻通りに生演奏が始まった。
演奏者の佐藤三絃会・佐藤晶は三味線は14才になってから始められたそうだ。
今回私は3か所で三味線を聴いたけれど、ここが一番落ち着く雰囲気だった。
解説を含めて20分の時間枠で存分に聴かせてくれた。
太宰治の斜陽館と共通チケット1000円だった。
他の予定が無ければもう1時間待てば又20分聴けるので津軽三味線好きには堪らないだろう。

津軽三味線には系譜があった。
津軽三味線の始祖 は「仁太坊」で、5人のお弟子が引き継いでいる。
三橋美智也の師匠に当たる白川軍八郎は、仁太坊の「叩き三味線」に対し「弾き三味線」を得意とした。
民謡の伴奏となっていた三味線を現代においては特に独奏を指して「津軽三味線」と呼んでいる。

弘前のねぷた村での生演奏
私が行った日の演奏者は、津軽三味線全国大会優勝者葛西 頼之だった。
葛西は津軽三味線世界大会最上位部門に25才て優勝。
​27歳の時に同大会の3連覇を達成し、殿堂入りを果たしたという大物演奏者だった。
演奏時間は10分もなくあっけなく終わった。
会場が賑やかなので三味線の世界に入り込む前に演奏が終わった感じで残念だった。
7月13日に自宅近くの守山市民ホール 大ホールで「縁(えにし)コンサート」
「旋風~和楽器奏者の英雄たち」に出演されるらしい。

夜にはお酒の飲めない夫婦が居酒屋に出かけた。
「津軽三味線居酒屋 あいや」は葛西同様に津軽三味線の殿堂入りしてる渋谷 和生が経営している。
18時に店はオープンして19時頃に生演奏が始まる。
ジンジャエールを飲む夫婦には少々肩身が狭い場所だった。
渋谷は師匠の山田千里が営む民謡酒場で働きながら修業の日々を過ごし19歳で津軽三味線の全国大会で優勝。21歳三連覇を果たした。
「あいや」にも働きながら修業をしている若い人がいた。
渋谷の前座を務めたが三味線を初めて1年足らずと言うが見事なものだった。
津軽三味線の演奏者は思いがけず若い人が多かった。
若い人たちが三味線に魅力を見出しているのが嬉しい。

津軽三味線を堪能するスケジュールは大成功だった。

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