旅に出たなら何食べる-大鹿村|旅舎 右馬允

去年「右馬允」に伺って以来ファンになってしまった。

その記事はこちらからどうぞ↓
大鹿村右馬允の松茸づくし ‐ 至福のひと時|旅舎 右馬允

春には『山菜」を目的に伺った。
去年帰る時に1年先の予約をして来たので、台風を目前にしても行かせてしまう松茸の宿である。

その記事はこちらからどうぞ↓
春の信州路|大鹿村,中津川,瑞浪 ‐ 旅舎 右馬允,豆の匠 中島豆腐,おばあちゃん市山岡

聞いたこともないようなキノコや松茸をふんだんに使ったキノコ尽くしのコースは期間に限りがある。
大抵9月末がピークで10月第3日曜日の大鹿大歌舞伎の頃は松茸は取れなくなるらしい。
それで9月最後の土曜日が予約日となるのだけれど、今年は春の花からして季節が10日以上早まった。
松茸も今年は豊作で9月中頃にはピークを迎えたらしい。
去年10月に伺いたいと言ったら「その頃は松茸は少なくなるので、土瓶蒸し位しか作れません」と言われている。

右馬允では1本蒸しと言ってアルミ箔に包まれて出される。
たっぷりのお出しはアルミ箔の片側を傾けてお猪口に移して頂く。

既に味付けされた松茸の握りは格別に美味しい。

右馬允の魅力は食事だけではない。
お風呂は温泉ではないけれど檜の湯船にたっぷりと湯が張られ薪で炊かれる柔らかいお湯である。
古い屋敷は磨き上げられてスリッパが無くても足に伝わる木の床の心地よさがある。
夕食が終わり部屋に戻ると既に夜具が準備されている。
羽毛布団でないことが不思議な時代に綿布団が敷かれ、真っ白なシーツが角が立つくらいにキッチリと掛けられていた。
小さなソバの実の枕は眠りやすい。
昨年は無かったのに今年は電気シーツのスイッチが入っている。
その位置が足元ではなくてお尻の辺りが柔らかく暖かかった。
枕が変わると眠れない私は旅先ではお世話になる入眠剤も飲み忘れて夢の中に入って行った。

鶏の声で目覚めると未だ5時にもなってなかった。
いいなぁーと思いながら目を閉じるとまたウトウト。
ここでは不思議によく眠れる。
うるさく屋根に当たっていた雨音も聞こえないのでそっと障子を開けると足元から雲が湧く風景だった。

台風にせかされて朝食の時間も早めてもらって直ぐ帰路に向かった。

ところが道中雨もなく、道路も乾いていた。
拍子抜けしたけれど、折角なので中津川の栗菓子店に寄り道をした。

勿論名物は「栗きんとん」だけれど中津川に行くと工夫を凝らした栗きんとんが沢山ある。
滅多に残らない栗粉餅があるというので「10個下さい」と言ったら期限は今日中だそうだ。
欲張っても仕方がないから家族の分だけ買って来た。小さな餅の周りにそぼろ状にした栗きんとんをまぶしてあった。
栗きんとんよりも満足感がある。
そう言えば「右馬允」さんのお茶うけの「栗きんとん」は別格だ。

久しぶりに朝のまどろみを味わった。
遠くに聞こえる鶏の鳴き声が、より空気を鎮まらせたような特別な朝だった。

「右馬允」の情報はこちらです

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