表装の愉しみー泉屋博古館

表装の奥深さに触れられる展覧会だった。
泉屋博古館の展覧会が「表装の愉しみ」展の後、改装の為に来年は休館するので好きなギャラリーを見ておきたい気持ちもあって出かけた。
紅葉の真っ盛りと言う事もあってか、会場はいつも以上の入館者だった。


会場内の写真撮影は禁止だ。
それもそのはず古いものは平安、鎌倉時代のお軸が掛けられている。
書画芸術の形式である「表装」は所蔵者がその作品をどう見ていたか、どう見せたかったかをも伝えるもうひとつの美術史であると説明されている。
表装に使われた生地には来歴があり、掛軸表装の見どころも詳しく解説されている。
「風帯」の意味を知らなかったけれど、掛軸の上部で風に揺れて虫よけの意味もあるとか、「一文字」と多くはおそろいの生地を用いている事等を知った。
これから表装を見る時は今までとは全く違う目で見られると思うが、この会場で見ているような表装を今後見る機会はないだろう。
また「ある表具師のものがたり」として大阪の表具師 井口邨僊の仕事について住友春翠との交流を通じて詳しく解説されている。
脇役になりがちな表具師にスポットを当てているのは本展覧会の特徴だ。
12月10日までなので興味のある方は是非お出かけ下さい。
泉屋博古館の周りは紅葉した木々が植えられているので会場内で「床紅葉」ならぬ「テーブル紅葉」も鑑賞できる。


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