第7回 武田双鳳 書法道場展
姉母がお世話になった日吉大社の禰宜さんのご縁で、年に一度の書法道場展のお誘いを頂いた。
悪筆ゆえにPCで文字が書けるようになった時代を何より嬉しく思っている私には背伸びしても遠い存在の展覧会である。
高名な武田双鳳先生の存在すらつい数年前に知ったばかり。
書の存在は遠くても意欲的に書かれた書は絵と同じ感覚で鑑賞できた。
会場は明治16年(1883年)に建築された風格のある建物で、江戸中期からは銘酒「嶋臺」を扱う酒問屋だった場所である。
坪庭をぐるりと囲む座敷と土間と蔵がギャラリースペースで書法展には最適の重厚さと薄暗さがある。
日吉大社の禰宜さんは、高校生のご長女さんと武田双鳳先生の教室に通われて親子で研鑽されている。
我が家の庭の花が咲く頃に、ご家族で来て下さるので近しく感じるけれど、子供さんの成長が早くあれよあれよと見とれている。
黄色の紙からタンポポを想像して花言葉の「真心の愛」を書きましたと解説されたお軸はご長女の作品。
私は「心」の文字が好きだ。
お父さんの作品は高尚過ぎて難しかった。
楽の文字が人が踊っているようにも見えて絵画のように感じる作品だった。
「雅楽」と言うお題だった。
パフォーマンスもあったようだ。
昨日までのうららかな日和を裏切るような寒の戻りの一日だったけれど、お池通りの早咲きの桜が満開で道行く人がカメラを向けていた。
山科まで帰ると京都薬大は卒業式だったようだ。
良い事が3つも重なる一日だった。
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