早春京都‐2023  大河内山荘

松尾園芸から嵐山を抜けてその先の大河内山荘へ向かった。
渡月橋に差し掛かると辺りの様子は一変した。
今まで見たことのない人の波があった。
よく見ると外人さんが多い。
コロナ以前に戻ったような光景だ。

嵐山の竹林を抜けたところに大河内山荘はある。
竹林もこの辺りまで来ると人波は少ない。
竹は若竹だろうか。
幾分灰色がかってみえるが、見上げるほど天まで伸びて清々しい。

大河内山荘は映画俳優の大河内傳次郎が34才から30年の歳月をかけて造営した山荘と回遊式の庭園である。
残念ながら私は彼の映画を見た記憶はない。
成功した老人の別荘かと思えば34才の若者が造ったという。
昔の俳優は何と渋かったのか。



中門を過ぎて坂道を上がると神殿造りの大乗閣の檜皮葺の庇が見える。
見とれて足が止まるほど美しい屋根の姿だった。
順路に沿って赤い鞍馬石を敷いた狭い道を辿ると周りは松やカエデの木が植えられている。
高く登るほどに比叡山や京都市内が大きく見えてくる。

園路は石や瓦が敷かれ、苔がびっしりと張られている。

ふと気づくと造園屋さんだろうか苔の手入れをしている人がいた。
鳥が苔を起こしてしまうので、そこにまた苔を植えている所だった。
アップダウンの園路を一周すると縁台に赤い毛氈を敷いたお茶席が用意されていて、ここで一服頂いてこの庭を去ることになる。
完璧な庭と一服のお茶席。
日本人で良かったー。

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