襟裳岬と神威岬
日本地図を見ていて、半島や岬の地名を見つけると旅情をそそられる。
北海道の岬につけられた名前は何処も魅力がある。
「立待岬」「納沙布岬」「ノシャップ岬」「神威岬」「地球岬」
どの岬も断崖になって荒海の飛沫が風に飛び散るように荒々しい風景だったが、納沙布岬や野付半島、知床半島では北方領土を望み九州生まれの私には歴史の重さを感じさせる半島だった。
襟裳岬は森進一の唄で有名になったが、私は島倉千代子の「風はひゅるひゅる、波はざんぶりこ」の唄で風の強い岬と覚えていた。
実際「襟裳岬は風速10メートル以上の風の吹く日が、年間260日以上もある、日本屈指の強風地帯です。」と案内されている。
道端に枯れたルピナスが捨てられていた。
幾つかの種を持ち帰り「襟裳ルピナス」と名付けて咲かせてみたけれど、北海道各地で見受けるルピナスと違って背が低くエンドウ豆のような花だった。
襟裳岬
襟裳海山
襟裳岬の延長上に延々と2キロメートルも続く岩礁地帯は、日高山脈がそのまま海に続いていると言われる風景。
神威岬はそれまでの北海道ガーデン巡りの地域からは遠く、わざわざでなかったら行けない岬だった。
神威岩
ここも80mの海蝕崖が日本海に向かって伸びている。
「チャレンカの小道」
チャレンカと言うのは義経に強く思いを寄せるアイヌ首長の娘の名前。
ここにも義経伝説があった。
神威岩遠望
岬めぐりと言うほど優雅ではなく、スニーカーで懸命に歩く岬めぐりだったけれど、「達成感」があった。
毎年、「来年は無い」と思っている事が力になって前に進ませている。
年々際どい旅になる。
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