永遠の南瓜展|フォーエバー現代美術館コレクション展第2章

昨年の5月から開催されていた「永遠の南瓜展」祇園甲部歌舞練場内 八坂倶楽部はついに最終日を迎えた。
寒くはないけれど、今日はまとまった雨になった。
行かなければ、これほどの作品を見られる機会は二度とないと思うので副作用はあるけれど、観なければ後悔しそうで最終日に出かけた。

実は、草間彌生さんを知ったのは2000年の秋頃だっただろうか。
友人のご主人が「朝日賞」を受賞された時の授賞式に、ご招待して頂いて晴れがましい会場に伺った。
その時の受賞者は草間彌生さん、井上ひさしさんや中村修二さんだった。(と思う)
草間さんはその作品の強烈さにノックアウトされて、以来副作用を伴う鑑賞者になっている。
井上ひさしさんのご招待者には山本陽子さんや、藤村志保さんがいらして、美しい着物姿に見とれてしまってそちらの印象が強い。

草間さんが恐怖感から逃げ出すために耳なし芳一のお札と同じようにドットの中に逃げ込んだというのは興味深い。
どの南瓜にもあり得ないほどのドットが使われている。
けれど、ニューヨーク時代の作品には南瓜もドットも出てこない。
ドットのない草間作品を見るのは初めてだった。
この作品は秋田県で美術館を併設する老人施設の院長が「入居者が社会から閉ざされない環境づくりを目指す」事を目的に収集したものだと知るともっと驚いた。
草間彌生作品の世界的なコレクターで、コレクションは約400点に及び、版画作品に至っては全作品の95%にあたる352点を収蔵している。

歌舞練場にも広くて立派な京風の庭があって、今日は梅や馬酔木が満開になっていた。
ここは加藤登紀子さんの「ほろ酔いコンサート」で出掛ける所だったので、庭の存在は全く気が付かなかった。
和の空間に現代アートの作品を展示するのはマッチするというのかミスマッチと見るのかそれぞれの判断だろうけれど、草間彌生だったから良かったのかも知れない。

雨の祇園は着物姿の外国人カップルが歩いているし、周囲の店舗もそれに応えようとしている。
作られた京都のような気がして私の方は気恥ずかしかった。
観光って迎合する事かしらん。

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