ギャラリーの矜持

雨の中「歴史ハイキング」してきました。

 

私がギャラリーを始める時、流行作家とは交渉しないと決めました。
どうしてそう決めたのか。
何処にでもあるものなら、skogになくてもいい。
単純にそう思いました。
10年間ほど個人的に器を趣味にして、方々の工房や陶器市にでかけました。
陶器市では高名な作家モノが30~50%offで出される事もあり、幾つかを買うことが出来ました。
買った当時はもの珍しく、何度も使ったのですが、いつの間にかいつも使うものは決まってしまいます。
それは白い器。
一番使い応えのあるのはジノリの白
じゃんじゃん使っても、欠ける事も無く買いなおす機会すら与えてくれない優れもの。
ただ、気になるのは白くつややか過ぎる肌あい。
この頃はマットな白い皿に関心がある。
前触れが長くなったけれど今、安藤雅信さんのオランダ皿に魅かれてしまった。
個人的にはズーッと気になっていた。
skogのオーナーでなければ、数年早く買っている。
気になって仕方が無いけれど、有名になりすぎたこの皿はskogに並べるのは私の矜持にかかわると、我慢をしてきました。
駒ヶ根の丸富さんの野菜の盛り合わせがこの皿に盛られて出されると、リムの美しさにグラッと来てしまった。
そういえばこの皿は何処でも見かけるけれど、盛り込まれた皿は初めてだった。
盛り込まれて一段と栄える皿は流行ではない、本物。
その話をさじみささんにすると、彼女は「実は私も買っちゃいました」と申し訳無さそうに白状した。
「だけど、何処にもあるってつまらなくないですか」
すると彼女は「何処にでもあるほどの作り手になりたいですよ」
作家とすればそうですよね。

オープン当時のギャラリーの矜持を忘れそうになった最近の出来事でした。

このお皿なら何を盛り付けても美味しくなりそう。
かんじる比良のHPをリニューアルしました。
色々なページをクリックして最新の情報をご覧下さい。

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