向井潤吉の世界

絵筆を離して5年が過ぎた。
時々虫が起きるように描いてみたくなるけれど、油絵の仕度が段々億劫になってもいる。
2階の部屋に積み重なる100号のキャンパスを見ると正直その気持ちが萎えるのは何故だろう。
カチカチになった絵の具、申し訳ないけれど、もう使わないわと横目に見ている。
京都高島屋で向井潤吉展が開催されている。
先日上京した時に世田谷美術館に行きたいと思っていたけれど、休館中だった。
京都でお目にかかれるとは。
今では珍しい茅葺屋根の田舎の絵
のどかな風景
原画を見ると写真では分からない細部の描きこみが飛び込んでくる。
暗くなりがちな画面を引き締める挿し色の赤い洗濯もの
茅葺の建物以上に魅力的な木立の描写
一枚一枚丁寧に見ているのは私以上にご高齢な紳士が多かった。
今では白川郷にしか残っていないような風景が昭和30年代には日本中にあったようだ。
あの山は知っている。
更埴の杏は私も描いた。(もちろん全く別物)
時々絵を描かなくなったことを後悔する日があるけれど、道具箱を開けるのも勇気がいる。

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