市原平兵衞商店 ‐ 青竹箸|お箸の保存方法

竹の箸ほど使い易いものはない。
上等な塗り箸より使いやすいと言って過言ではない。
姉母はどんな箸を買ってきても、竹が剥げかかった別府の竹箸を出してと言う。
姉のお気に入りは、5膳で2,500円くらいのものだったろうか。
丁寧に取り扱ったのだけれど、青竹が剥げかかって見苦しい。
使いやすさに変わりはないので使い続けていたけれど、
人前でこの箸を使うのは流石に気が引けた。
次の箸となると菜箸の時のようにピタッと来るまで探すのは容易ではない。
京都には「市原平兵衞商店(引用:わかさ生活)」というお箸の老舗がある。
別府の竹箸を使い慣れると、どんな老舗の箸でもピタッと来るものではないだろう。
ここになければ別府に行くまで待つしかない。
超有名店だけれど、店先は拍子抜けするほどの質素さ、この辺が京都らしいというのかなー。
店内も狭く、2人の男性が仕事をしながら店番をしているという感じだった。
その内のひとりが頃合を見て声をかけてくれた。
竹の箸が気に入っているので、持った感じがその箸と変わらないもので、長く使えるものを探していると伝えると丁寧に説明してくれて
「全て手に持って比べてください」と言うと、また仕事に戻っていった。
いざ、店内にあるものを持ってみると似ているようで微妙に違う感じがしてピタッと来ない。
妥協したのは、竹に拭き漆を施したもの。
漸く決めて、ふと見ると「青竹あります」と小さなPOP広告が目に入った。
あるんだ~青竹。
既に新しい箸は包装されているけれど「青竹のお箸あるんですねえ、それが欲しかったんだけど」というと「冷蔵庫で保管しています」との事。
青竹は色が変わるから冷蔵庫保管だなんて知らなかった。お高いのでしょうねえ。
別府だと普通に店先に置いてあるのにね。
ひとついいことをお聞きした。
お箸は立てて保管してはいけません、必ず寝かせて置くようにと。
家は偶然、寝かせ置きをしていた。
次のお客様が見えたので理由を聞き忘れたのは残念。
一番下が新しい箸、中が剥げかけの青竹、一番上は別府の煤竹の箸。
煤竹の箸は20年くらい使用しているけれど、びくともしない。
竹にこだわるのは軽くすべらない事が一番の長所。
塗り箸は塗った分だけ重くなるような気がする。
取り敢えず、一膳見つけたけれどやはり、別府に買いに行こうと思っている。
お店情報
店 名 | 市原平兵衞商店(いちはらへいべいしょうてん) |
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住 所 | 〒600-8081 京都府京都市下京区堺町通四条下ル |
TEL・予約 | 075-341-3831 |
営業時間 | 10時〜18時30分(平日) 11時〜18時(日曜、祝日) |
定休日 | 日曜(不定休) |
その他 | 地下鉄烏丸線「四条駅」・阪急京都線「烏丸駅」下車 徒歩5分 |
京都府京都市下京区堺町通四条下ル ※お店及び、ギャラリー・美術館などの情報は記事作成時点のものです。最新の情報は公式ホームページにてご確認ください |
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