朝の熊川宿散歩:歴史香る石畳と格子戸の町並み」

お盆の朝、7時前に家を出て舞鶴のお墓参りへ向かう途中、久しぶりに若狭の熊川宿に立ち寄ることにした。
午前8時、宿場の入り口に着くと、すでに数人が朝の散策を楽しんでいた。穏やかな空気が漂い、日中の賑わいとはまるで別世界。石畳の道沿いに並ぶ格子戸の家々が、静かに時間を刻んでいる。

かつて「西の鯖街道」と呼ばれたこの地は、京都と若狭を結ぶ重要な中継点として栄え、多くの旅人たちの行き交う中で様々な物語が生まれたことだろう。その歴史の面影が、低い軒先や路地の奥にひっそりと残っているようだった。
私は宿場町の風情が好きで、中山道の妻籠・馬籠・奈良井の宿場や、川越の町を旅してきた。そうした場所と比べると、熊川宿はこぢんまりとしていて、わざわざ訪れるというより、舞鶴へ向かう途中にサッと通り過ぎる場所だった。
しかし近年、道路の整備や看板の美化が進み、平成27年には「御食国若狭と鯖街道」として日本遺産にも認定されてからは、新しい店舗も増え、観光客を迎える場としても賑わいを見せているようだ。この日訪れた時間はまだ早く、どの店も開店前だったが、次回はゆっくり時間を取り、宿場町の雰囲気を存分に楽しみたいと思う。



宿場の朝の風景は、心に安らぎと豊かな時間を与えてくれた。旅の記憶にまたひとつ、新しい風景が刻まれた気がする。
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