常神半島-福井県

瓜割の水を汲みに行った日は、20℃を超す気温で水辺が気持ちの良い日だった。
1時間もあれば帰れるので、家に帰ってお昼をする事も出来るけれど、それではもったいないような日和だった。
道の駅でお弁当を買って、常神半島まで行くことになった。
若狭地域は風光明媚な海岸線が続き、パールライン、エンゼルライン等にはとっくに行っているけど、常神半島は何故か未踏の半島になっている。
「大蘇鉄」があると書かれた案内は何時も見ているのになぜか行けてない。
取り合えず、常神半島に向かって走り始めるとその理由は分かった。
兎に角辺鄙であった。
道が狭くカーブが続く。
けれど、息を飲む絶景があった。
狭い坂道をぐんぐん登ると、眼下に漁港が見える。
断崖絶壁の道を行くのだから人家があるとは思ってなかった。
そこからズルズルと坂を下りると、民宿や漁師の家が軒を連ねている。
なぜか力が抜けた。
狭くカーブの続く先は秘境だろうと思い込んで裏切られた感じ。

何処までも透き通る青い水は感動もの。
久しぶりに嗅ぐ強い海の匂い。
漁網からプンプンと匂ってきた。
そして、常神の道路は漁港でプッと切られていて、先に行くことも、違う道で帰ることもならない。
行き止まりの道路だった。
さて、話題の蘇鉄は

樹齢1000年以上の日本海側北限の蘇鉄である。
「大蘇鉄」と案内されていたので、遠くからでも見えるはずの思い込みも裏切られた。
「ここから徒歩2分」の看板はあったけれど、駐車できそうな場所はそこから5分くらいバックした場所。
海に面した駐車場はトイレもあった。
そこしか車は止められないのだから、その駐車場に「ここから徒歩7分」と書いてくれる方が親切だろう。
徒歩2分の所まで戻ると、家々の間に「通り抜け」と書かれた場所があり、他所の家の庭先の洗濯物をくぐりながら抜けると、あちら、こちらと矢印が蘇鉄に案内してくれる。
行きついたら、また他所の庭先かと思えるところに蘇鉄はあった。
樹齢1000年以上となると、普段見慣れた蘇鉄の姿ではなかった。
蘇鉄は、何とも不思議な枝ぶりで、キョトンと見とれる私を見下ろしていた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

skogBLOG内の記事検索

カテゴリー

過去の記事

旅行関連の情報収集

ブログランキングで旅行関連のブログをご覧いただけます!

ガーデニングの情報収集

ブログランキングでガーデニング関連の情報を収集できます!
ページ上部へ戻る