キッチンで読むビジネスのはなし 一田憲子 著

「11人の社長に聞いた仕事とお金の事」と副題がある。
ビジネスと構えないで、現代社会をキッチンにいる私に教えてくれる本だった。
11人はそれぞれの世界で成功を果たした方々で、成功に至るまでの努力と言うよりマインドの話だ。
この話はビジネス社会だけではなくて日常社会で役に立つ言葉が語られている。
また、これから社会に出ようとする人、何をしたらいいか分からない人たちにも役に立つヒントがある。

私がこの本を手に取ったきっかけは「引田ターセン」さんのページがあったからである。
彼はほぼ私と同世代で吉祥寺にDans Dix ansというパン屋やgallery fèveをープンさせて大成功をしている。
ギャラリーとパン屋の発想がよく似ていたけれど似て非なるものの差を知った。
Dans Dix ansの意味は10年後と訳す。10年後も食べ続けるパン屋と命名した。
私も10年後を目指したが10年後にcloseと決めていた。
比良山の登山道の脇に風景が好きだからと建てたギャラリーの10年間は実りがあった。10年後は介護があると思って閉めたのは正解で後悔はしていないけれど、引田さんの話を読むと「既成概念=介護」に縛られていたかも知れない。
もっと違う方法があったかもしれないとチクッと思ったりもした。

引田さんの猛烈なエネルギーについては ⇒ 

「ビジネスとは、誰かの幸せをとことん考えること」という引田さんの言葉に強く同感した。

skogを始めた時にビジネスモデルは大胆にも奈良の「くるみの木」だった。
この本にはオーナーの石村由紀子さんの言葉もある・
彼女のビジネスアンテナは
「心を尽くして向き合う」「夢は叶うと信じる」「人の縁を大切にする」
10年間私も同じ考えで進んだ。
自分の生き方に自信をつけてくれる本だった。


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