銀杏の魅力-宇土観音|兵庫県丹波篠山市

東京、神宮外苑の銀杏並木は私に、生涯忘れられない印象を残した。
丁度、風に銀杏の葉が舞い散る頃で、歩道に黄色い絨毯が敷き詰められたようになっていた。
20代だった私は、どんな用向きでそこにいたのか定かではない。
ただ、息を飲む美しさに「日本じゃない」と強く思った事は、その後美しい風景を求めて海外旅行に出かけるきっかけになった。

依頼、銀杏は好きな樹木になった。

どんなに遠くからでも銀杏の黄色い色は目立つ。
周りを明るくしてくれる。
どの樹よりも真っ直ぐに背筋を伸ばして立つ。
紅葉の中にあると周りを引き立てて、銀杏も一段と美しい。

宇土観音は、洞光寺からは10km、丹波篠山城址からは4kmの近さにある。
道が狭いけれど、それほどの人通りもなく静かな佇まいのお寺で階段の途中から読経のテープが聴こえてきて、少し厳かな気分になる。
観音様は、病気封じのご利益があるとして毎月17日の例祭には、各地からのお詣りがある。

幹の下に入ると大木らしく、乳が伸びていた。
気根が乳の形に似ているところから、そう呼ばれているらしいけれど老木の証拠ではある。
銀杏は並木と、大木では美しさはそれぞれに違う。
大木には凛とした力がみなぎる。
並木は精神安定になる穏やかな風景を作る。

この季節、車を走らせると、いたるところに銀杏の木が姿を見せる。
今日は雨降りになった。
この雨で銀杏は、散り急ぐかも知れない。
けれど銀杏よ。
お前は、散る姿も桜吹雪に似て美しい。

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