分断の時代にこそ、本物の政治家を見極めたい

今ほど、生活者の実感として「好景気感」と「不景気感」が大きく分かれている時代はない。
たとえば、高額所得層や大企業に属する者の中には、手取り収入や資産の増加を背景に、「景気は回復している」と感じる者も多い。株式市場の活況、企業の好業績、インセンティブの増加などがその認識を支えている。
一方で、年金生活者や中小企業勤めの大多数の国民にとっては、物価上昇や賃金の伸び悩みが生活を直撃しており、「とても好景気とは言えない」という感覚が支配的である。
この現実は、次の参議院選挙で多くの政党が「バラまき政策」や「現金給付」を前面に掲げている事実からも読み取れる。すなわち、政治が国民の生活苦に一定の危機感を持っている証拠である。
地政学的リスクの高まり、アメリカや中国などの大国の動向、日本への外圧など、国際環境はますます不透明感を増している。その中で、「日本」という国家の存在感や戦略が希薄になっていることは否めない。
このような時代だからこそ、政治の力が真に問われる。バラまきに終始する政策ではなく、分断された社会に橋をかけ、将来への展望を持てる仕組みを築く「実のある政治」が必要である。
残念ながら、現在の政治には言葉だけが先行し、行動や覚悟が伴っていない場面も散見される。国民が同じ方向を向けず、それぞれが別々の夢を見ている状況において、政治のかじ取りには高度な判断力と責任が求められる。
ゆえに、我々一人ひとりが「誰を選ぶか」に対して、より真剣に向き合う必要がある。選挙のたびに繰り返されるうわべだけの議論やイメージ戦略に惑わされることなく、政見放送に耳を傾け、「何を語っているか」だけでなく、「どう語っているか」にも注意を払うべきである。そこに、政治家の本質が表れるからである。
景気が上向いたとしても、その恩恵を多くの人々が実感できないのであれば、それは「一部の者にとっての景気回復」でしかない。
重要なのは、好景気の果実をいかに広く行き渡らせるか、そして成長と分配のバランスをどう取るかである。それが実現されてこそ、真に持続可能な社会と言える。
「好景気」と「不景気」が同居する今だからこそ、私たちは目を凝らし、耳を澄ませ、そして主体的に判断を下すべき時にある。
参考資料⇒★
候補者の演説はYouTubeで視聴できます。
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