信長か大石蔵之助か

琵琶湖花火大会

今夜は、琵琶湖の花火大会である。
琵琶湖の西には信長に焼かれた比叡山延暦寺がある。
門前町の坂本は、穴生衆積みという独自の石組みの塀が当時をしのばせる。
山陰の津和野によく似た風情の町家が並び、比叡山からの山水が音を立てて掘り割りを流れている。
1571年に、信長により焼き討ちにされたという史実を思い出させるものは、なにもない。静かな佇まいである。

今日午後参議院本会議で、郵政民営化法案が17票差で否決され、9月11日に衆議院選挙が決定された。
予想されていたこととはいえ、参議院の選択には力が抜けてしまった。
小泉総理を信長に例える声がある。
強い指導者は、時にそのようにたとえられる。
しかし方々に気配りをし、実力者の顔色を伺っていたのでは、日本の大手術は出来ない。
成功が確約されていなければ、あえて誰もメスは執りたくない。
検査中という言い訳のもと、手後れ、先送りが従前の政治家の姿勢である。
私は小泉総理は信長より大石蔵之助の感じがする。
日本を変えるといって、大歓迎をうけた。
当時国民は不景気の中で薄日を求めて、もがいていた。
強いスローガンに沸き、支持率80%にまでなった。
その後、曖昧な言動で寝たふりを決め込んでいるようで、国民はあからさまに失望した。
ところがここで、いっ気に本丸を攻め、決して信念をまげない強さを見せつけた。
難題山積みであると、野党は衆議院の解散を非難しているが、ひとつだけでも信念を通すほうがいい。
郵政民営化をなしえなければ、蔵の助には及ばない。
大津は蔵の助もゆかりの地がある。

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コメント

  1. コメント&TBありがとうございました。
    否決は残念でした。選挙になって小泉さんが勝っても参議院を通過させるために、今以上に骨抜きになるのではないかと思っています。
    でも、小泉さんですから今までの常識は通用しないと思いますので、期待することにします。まず、選挙に行こうと思っています。
    また、よろしくお願いします。

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