「大津割」と米不足──静かなスーパーで考えたこと

大津市で「大津割り」が始まった。これは、上限5000円の買い物に対して1500円の割引が受けられるという、お得な施策である。
さぞかし混雑しているだろうと思い、大津割が使用可能なスーパーへ足を運んだところ、拍子抜けするほど空いていた。友人の中にも「今回は抽選に申し込んでいない」と言う者がおり、意外に人気がないのかとも感じた。

今日の朝、「スーパーが空いていて驚いた」と話したところ、周囲の反応は意外で、「何時ごろ行ったの?」と尋ねられた。「午後2時頃」と答えると、「朝一番はお米を買う人で混雑していた」と教えられた。5000円の米が3500円で購入できるのだから、それも当然である。
なるほどと納得した。思い返せば、スーパーの米売り場の棚は見事に空になっていた。米不足は依然として深刻である。

そういえば、前回の入札備蓄米の政府買戻しの話題も耳にした。主食である米が不足する事態を避けるためには、国民、政府、そして米農家が力を合わせて対応していかねばならない。

一過性の割引施策だけでなく、中長期的な視点で食料安定供給の仕組みを見直す必要がある。日々の暮らしの中で、改めて「米」の重要性を実感する出来事であった。
身近な買い物の中にも、社会の大きな課題が垣間見える。

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