梅雨入り前の大仕事と、バイカウツギの香り

梅雨入りを目前にして、寝具類の洗濯に追われている。
我が家は4人家族。寝具はかさばるし、2人分だけでも大仕事だ。空模様を気にしながら、二日に分けてなんとか洗い終えた。

朝になると、家族4人がそれぞれのスマホで天気予報を確認する。同じ地域のはずなのに、なぜか予報が微妙に食い違う。
「今日の洗濯はやめたほうがいいよ」と家人が言う。
それに対し、他の3人は「いや、今日は一日中晴れる予定だよ」と口を揃えた。
結局、意見が割れたまま、洗濯は強行。ところが、時間が経つにつれて空模様はどんどん怪しくなっていった。

昼ごろ、娘が「父が正解だったんじゃない?」とぽつり。
「そんなわけないよ。ほら、午後は晴れマーク出てるじゃん」とスマホを見せながら、私は内心で胸をなで下ろした。
だが、予報に反して、空はなかなか晴れ渡らない。洗濯物の乾き具合を見に行く足が、だんだん重くなる。

結局、ギリギリラインのセーフ。
なんとか乾いたが、今日洗ったのは、よりにもよって家人の寝具だった。
もし失敗していたらと思うと、肝を冷やした。

一方で、梅雨を迎える前に、庭のバイカウツギの花を切って、花瓶に挿した。
この花は、あのやさしい香りに惹かれて植えたもの。でも、土が硬すぎたのか、水がうまく届かず、元気がない。
それでも申し訳程度に咲いた白い花は、私にとっては小さな宝物だ。
部屋に入れると、風に乗ってふわりと香りが届いてくる。思わず、深く吸い込んだ。

たぶん、梅雨入りは数日後だろう。
洗濯物のこと、花のこと、空模様のこと。ささやかな日常の中に、季節の境目を感じる日々である

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